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阿弥陀三尊

鎌倉時代、紀州の玄海と越中の平井保昌が同じ阿弥陀仏の夢をみて、そのお告げにしたがった二人が能登松百に行くと、その村の池中から阿弥陀三尊が出現したという。その三尊仏の導きによって二人は越中へ行くこととなり、その道中、京都から越後へ向かう途中の親鸞上人と遭遇する。上人は阿弥陀仏を拝み、「こちらは聖徳太子が刻まれた尊い阿弥陀仏であると拝察します。」と、お墨付きまで受けた二人は、越中中新川に寺を建て三尊を奉安した。
江戸時代、その寺(現在の舟橋村無量寺)の当時の若き住職が、縁あって最勝寺十四世の弟子となり、浄土真宗から曹洞宗の僧へと再出家する。禅の修行が熟して十五世に就任すると、元の寺の本尊、阿弥陀三尊が喜んで飛来してきたと縁起に伝わる。
以来、秘仏として当寺に安置、現在は十年に一度の開帳仏である。中央の阿弥陀如来、脇士の観世音菩薩、大勢至菩薩の阿弥陀三尊立像は富山県の指定文化財。