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火消地蔵尊〈汗かき地蔵〉

室町時代、庫裡の増築工事をしたところ、外にいた地蔵の場所が台所と重なってしまった。その工事の落成法要に京都から訪れていた一休禅師に相談したところ、「外にあってこその地蔵の役目。いっそ砕いて漬物石にでもしたらどうじゃ。」と、皆が困惑していると地蔵の身体から汗が流れた。さすがの一休禅師も驚いて「寺の中にあっての役目もあろう」と、不思議な地蔵の背中に、『地蔵 地蔵 汗かき地蔵 黒地蔵 かまどの前なる火消坊』と一句記された。そして元の場所、台所のかまどの前に安置されたという。
その後も度々汗を流しては、幾度も火事を防いできたことで「火消地蔵尊」と仰がれる。「汗かき地蔵」で親しまれる地蔵菩薩、現在は外の御堂に安置される。